|
昔、ウサギを飼っていた。 うちに来たのは今から14年前。 生後間もないウサギを母が買って来た。 "ミミ"と名付けられた。 かなり元気なやつで、はじめはダンボール箱の中で飼っていたが、すぐにあっさりと飛び越すようになった。 母が夜眠っていると、何か手に違和感を感じて起きたら、"ミミ"が脱走して手を舐めていたなんて事件もあった。 トイレのしつけが大変で、部屋のいたるところにフンが転がってるなんて状態だった。 何でもかじるのが大好きで、カーペットからマンガ本からゲーム機のコードやらなんでもかじられた。 もちろん指も何回もかじられた。 当時、食事はちゃぶ台で、カーペットに座って食べていた。 "ミミ"は食事中は、隣で座ってまっており、食べ終わるといつもの挨拶の様に撫でてやった。 ひなたぼっこが好きで、日中は日の当たる場所で気持ちよさそうに眠っていた。 抱かれるのは嫌いで、抱き上げるといつも暴れて逃げていった。 引越しをした。 新しい家では、食事はテーブルで、"ミミ"と触れ合う機会が減ってしまった。 それでも椅子に座ってるといつのまにか足元に来て座っていた。 ある日、"ミミ"が病気になった。 手術することになった。 手術は成功し、元気になった。 でも、色々と悪いところが見つかった。 "ミミ"はもう9歳半、恐らく、そう長くはないだろうことはわかっていた。 それでも病院に通い、少しずつ治療していった。 ある日、2階にいた私を母が呼んだ。 "ミミ"を病院に連れて行くのだろうと思い、1階に降りると、すでに"ミミ"は動かなくなっていた。 そのときの気持ちはよくわからない。 物心つく前に祖父の葬式に参加したことがあったそうだけど、もちろんほとんど記憶にない。 初めて、身近に死を感じた。 悲しかったはずだと思う。 母は泣いていた。 今から5年前の10月10日のことだった。 昨日の夜、床についたときに、10日が"ミミ"の命日だと思いだした。 腹が立った。 可愛がってきた"ミミ"の命日を忘れていた自分に。 悲しい記憶が薄れるのも悲しいと思った。 ふと書いてみたくなりました。 リネージュの日記は、また後日書きます。 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||